各種資格について ある男の雑文

管理人の私が勉強して合格した資格について、試験の概要や試験勉強に使用した教材、実践した勉強法などについて綴っています。同じように資格試験に興味を持っている方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

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行政書士 民法の勉強法。暗記ではなく理解を深める事が大事。

  • はじめに
  • 試験での出題概要・問題の取り組み方
  • 効果的な勉強法は?
  • まとめ

はじめに

行政書士試験での民法は、行政法に次いで配点が
高く、この2科目での高得点確保は合格の為に
必須ですが、暗記メインの行政法とは違い

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行政書士 行政法の勉強法 重要事項や頻出事項の覚え方は?

  • はじめに
  • 試験での出題内容や重要視する分野は?
  • 勉強の進め方のコツ、テキストの読み方
  • 試験で問題を解く際の注意点・解く順番
  • まとめ

はじめに

行政書士試験の紹介記事でも述べましたが、
行政法は行政書士試験で最も配点が高く

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行政書士の独学合格は無理なのか?まず試験概要や使用教材を知ろう

行政書士とはどんな試験なのか?

試験の概要
  • 実施日 11月第2日曜日
  • 試験時間 3時間(13:00‐16:00)
  • 合格基準 300点満点中180点以上 (但し、
    一般知識が24点未満だと得点に関わらず不合格)
  • 配点 
    法令科目 244点 
    【内訳:5肢選択式 160点(1問4点)
     多肢選択式 24点(1問2点)
     記述式 60点(1問20点)】
     一般知識 56点
  • 合格発表日 翌年1月の第5水曜日前後
出題範囲や問題数

法令科目

  • 基礎法学 5肢選択式2問(配点8点)
  • 憲法 5肢選択式5問 多肢選択式4問(配点28点)
  • 民法 5肢選択式9問 記述式2問(配点76点)
  • 行政法 5肢選択式19問 多肢選択式8問 記述式1問(配点112点)
  • 会社法 5肢選択式5問(配点20点)

一般知識

  • 政治・経済・社会7問(配点28点)
  • 情報通信・個人情報保護4問(配点16問)
  • 文章理解3問(配点12点)

御覧の通り、法令科目では民法と行政法の
配点が高く勉強の中心となります。

使用教材や勉強法について

勉強に当たって私が使用した教材は

  • 各法律専門のテキスト
  • 5年分の過去問題集
  • 3回分の予想問題集
  • 判例集

となります。この中で注意して頂きたいのは
各法律ごとに専門のテキストを用意する
ことです。行政書士の試験用のテキストも
市販されていますが、これらは
法律初心者が読んで理解できる作りには
なっていないので、各法律毎に詳しく書かれた
テキストを用意する必要があるのです。

 

上記の様に、試験範囲には基礎法学から
会社法まで5つ科目があり、最低でも

これらの科目で合わせて5冊は
揃える必要があります。

そのほかに判例集や過去問・
予想問題集を揃えましょう。

上記の「法律の基礎知識」のテキストなら
こちらがおススメ。学習開始前に読んでおくと、
理解の速さが全然違ってきます。

過去問題集はこちらを使用しました。
問題別に難易度や重要度も載っているので
勉強に優先順位が付けやすくなります。

予想模試はこちらを使用しました。
特に記述式問題に過去問にはない論点が多数出題され、
対応力を高めることが出来ます。

 

テキストは1冊400ページ前後あり、
「これを5冊も読み通せるのか?」と
圧倒されるかもしれませんが、
情報量が多くても試験に出る範囲が
分かり易く描かれているものであれば、
ページ数に関わらずスイスイ
読み進められます。逆に、少ないページでも
理解できなければいつまでも進みません。

「理解できない100ページより、理解できる400ページ」


である事をテキスト選びの時は頭に入れて置きましょう。

結局独学のみだと合格は無理なのか?

行政書士試験の合格率は毎年10%前後であり、
難関資格に分類されます。
挑戦される方の中には

「独学だけで合格できるの?予備校や通信講座を
利用した方が良いのでは?」

とお考えの方も多数いらっしゃると思います。


結論から言うと


「独学のみで合格は可能」

です。決して無謀ではありません。

私自身も昨年2022年度の試験に
3回目の挑戦で合格出来ました。

2020年度の挑戦に2回目の失敗をした時、
「やはり自分には無理なのかな…」と
諦めかけましたが、昨年「これが最後だ」と
思い立ち、勉強法等を見直して取り組んだ結果、
かなりギリギリでしたが合格出来たのです。
たとえ独学でも、科目別の勉強の比率や
テキストの読み方、問題の解き方などを
正しく行えば十分合格可能なのです。

逆に、たとえ予備校や通信講座を利用しても
「これで大丈夫」と安心してしまい、
自分で勉強について考えなければいわゆる
間違った勉強」を続ける事となり、
合格には辿り着けません。

これは勉強時間にも同じことが言えます。
行政書士合格に必要な勉強時間は一般的に
800時間前後と言われていますが、
間違った勉強を何時間続けても合格は出来ません。

逆に言えば、内容を意識して正しい勉強を
積み重ねて行けば勉強時間の大小に
関わらず合格する事は出来るのです。
宅建の記事でも似たような事を言ってます)

私は行政書士試験の挑戦を始めた頃、
勉強の為に机に向かった時間にばかり
頭が行ってしまい、あまり集中
出来なかった時も「これだけ机に
向かったからいいか」と勉強を
止めてしまう事が多々ありました。

今思うとこれが合格に3年掛かった
一番の原因だと思います。
この記事をご覧の皆さんは、
常に勉強の内容を意識する様にして
一発合格を勝ち取って下さい。

2022年度の行政書士試験合格証

合格した証拠の合格証です。

試験問題を解く順番は?

独学合格は可能である、と結論を申し上げた
所で、問題を解く時にどんな順番にするか?
についてもお話させて頂きます。

この試験は3時間の長丁場。落とせない問題を
確実に正解する為には解く科目の順番も非常に
重要です。

そして、個人的には一般知識を一番最初に
解くことをお勧めします。

先述した通り、この試験は一般知識で
6問以上正解出来なければ法令科目の
点数がどれだけ高くても問答無用で
不合格となります。

よって、この科目でまず一定の正解数を
確保した後に心置きなく法令科目に
取り掛かる事で集中して問題を解き進め
られるようにしましょう。
そして、一般知識の中では落ち着いて
問題を読めばほぼ確実に正解出来る

  • 文章理解
  • 個人情報保護

の2つを先に解いておきましょう。


そして、その後の法令科目を解く
順番は、

行政法→民法→基礎法学・憲法→
会社法→多肢選択式→記述式

をお勧めします。

まとめ

この記事では主に

      • 行政書士試験の概要
      • 用意する教材やテキストの選び方
      • 独学合格は可能かどうか?

について解説致しました。

次の記事からは、科目別の詳しい特徴や
その勉強法を紹介していこうと思います。

ここまで読んで頂き、有難うございました。

 

行政書士の記事一覧はこちら

宅建試験の税その他は捨てるのはNG。難しいようでそうではない。

  • はじめに
  • 試験での出題範囲・勉強法
  • まとめ

はじめに

宅建試験で最後に取り上げる科目は
「税・その他」です。

この科目は、不動産に関する各種税金に関する
「税」の部分とそれらに当てはまらない各種科目の

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宅建試験 宅建業法の勉強法 一番配点が高く簡単なので目標は満点。

はじめに

宅建業法は、宅建試験合格の為の最重要科目です。
出題範囲がテキスト換算で100ページ前後と非常に
狭いにも関わらず、試験での配点は試験の紹介記事
でも書いた通り50問中20問と一番高いのです。

 

それ故、合格者の殆どはこの宅建業法で
満点かそれに近い点数を確保していると
言っても過言ではないので、逆に言うと
この科目で何問も落としてしまうと
不合格へ一直線…という事になりかねません。

 

しかし、同じ記事で紹介した通り
宅建試験の合格点は毎年36‐37点前後です。
よって、仮に宅建業法で満点が取れれば
残りの30問で16‐17問と半分と少し正解
出来れば合格点確保が可能です。

よって、宅建業法で満点かそれに近い点数を
取れれば逆に合格へ一直線!となるのです。


ここでは、そんな宅建業法の制定目的や
出題範囲、効果的な勉強法を説明していきます。

 

宅建業法は何の為の法律か?


この法律の制定の目的は、主に

  • 宅地建物取引業の適切な運営
  • 消費者の保護

の2つです。

元来、不動産取引では一般消費者は不動産について
何も知らない事が多く、仮にこういった法律が
無かったとすれば

  • 高額な報酬(手数料)を要求される
  • 騙されて欠陥住宅を購入してしまう
  • 誇大広告に騙されてしまう

こんな事態が消費者に生じる可能性が高くなります。

それを防止する為に宅建業者の行動を規制し、
宅建業の適切な運営に繋げる為に制定されたのが
この宅建業法なのです。

宅建業法の出題範囲・効率的な勉強法

まず、宅建業法の出題範囲は

  • 宅建業の定義・事務所
  • 宅建士の登録・免許
  • 営業保証金・弁済業務保証金
  • 35条書面・37条書面
  • 宅建業務・広告の規制
  • 報酬に関する規制
  • 住宅瑕疵担保履行法

等になります。満遍なく出題されるので、
範囲全てを覚える位テキストを読み込みましょう。


効果的な勉強法は、「覚える→忘れる→また覚える
のサイクルを何度も繰り返す事。期間や金額等の
細かい暗記事項が多い為、効率良く知識を定着させる
ことが大事です。


勉強の際の注意点は、


スキマ時間を使って要点をチェックする事


です。暗記事項はすぐ忘れてしまう為、一遍に
多くの事を覚えようとせず短時間で何度もチェック
する方が時間もかからず効率的です。

↑私が勉強に使用したテキスト&基本問題集はこちら

まとめ

この記事では主に、

  • 宅建試験の宅建業法の概要や効果的な勉強法
  • 宅建業法制定の目的
  • 出題範囲は全て覚える事を心掛ける
  • 勉強の時はスキマ時間を活用する
  • 覚える→忘れる→また覚える、を何度も繰り返す

という事を書かせて頂きました。

次の記事では、宅建試験で宅建業法に次いで
配点の高い権利関係について解説していきます。
ここまで読んで頂き有難うございました。

 

宅建の記事一覧はこちら