各種資格について ある男の雑文

管理人の私が勉強して合格した資格について、試験の概要や試験勉強に使用した教材、実践した勉強法などについて綴っています。同じように資格試験に興味を持っている方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

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行政書士 会社法の勉強法 捨てるか、やるか。やる時の対策は?

はじめに

行政書士の試験勉強で一番対応に困る科目として
会社法を挙げる受験生の方は多いと思います。

 

試験の紹介記事でも書きましたが、会社法は

20点と配点が低いにも関わらず条文は1000条
近くあり民法と同じぐらいのボリューム。

さらに主に身近な生活が対象の民法と比べると
会社の設立や運営という馴染みの無い題材が
対象の上に、条文の内容自体も非常に細かく
解りづらく、行政法と違って暗記で対応
出来る部分もあまり無い為、他の科目と
比べるととても学習効率の悪い科目となります。

 

試験合格の為にはきっちり勉強すべきなのか、
それとも思い切って捨てて、他の科目に
集中すべきなのか…。今回はそんな会社法に
ついて取り上げます。

 

結局会社法は捨てた方が良いのか?

私の個人的意見ですが、結論から言うと
捨てずにみっちり勉強する事」をお勧め
致します。

 

私自身、実は落ちた2年の間(2019-2020年)
の間は会社法は「捨てた」扱いで臨んでいました。

「落としてもたかが20点だし、その分の時間を
配点の高い他の科目に充てれば大丈夫」

と考えていたのです。

 

しかし、結果は2回とも不合格。

「捨てる」と決めたつもりでも頭のどこかで
「20点も丸々捨てて大丈夫か?」という思いが
抜けきれず、結果的に他の科目の勉強にも
集中出来ない…、という事になり、どの科目の
勉強も中途半端になってしまっていたのだと
今振り返ると思います。

 

そこで、最後の挑戦と決めて臨んだ昨年は
会社法も全ての範囲を勉強して受験。
結果的には1問しか正解出来ませんでしたが
合格する事が出来ました。

 

この科目を「学習効率が悪いから捨てる」
事も(試験合格の為には)一つの作戦ですが、
私の場合はそうした事で却って

「他の科目(特に行政法・民法)を
完璧に仕上げなければ…」

とプレッシャーが強くなってしまい
結果的に勉強に集中力を欠いてしまったのだと
今振り返ってみると思います。

よって、「会社法はどうしようか…」と
迷うのではなく「全範囲勉強をやり切る」
事を目標に勉強を進めて行きましょう。

 

それでも「捨てる」時はスッパリ。早めに

但し、それでも勉強時間等の状況によっては
他の科目で手一杯で会社法まで手が回らない
方も沢山いらっしゃると思います。

その場合は「余裕が出来たら勉強しよう…」
という様な中途半端な考えは止めて
思い切って捨ててしまいましょう。

 

そしてその決断は出来るだけお早めに。
遅くとも試験の申し込みが締め切られる
8月までには決めてしまいましょう。

 

勉強法や頻出範囲は?

会社法で出題される5問の内訳は

・商法 1問  ・会社法 4問

となります。

 

この内商法は範囲が狭く(テキストの
ページ数で言えば宅建試験の宅建業法位)
また出題される範囲もほぼ決まっている為
全範囲を把握する事も比較的簡単です。

 

そして残り4問の会社法の頻出論点は

  1. 会社の設立
  2. 株式全般
  3. 株主総会
  4. 取締役会

と言った箇所です。

 

この内特に1.はほぼ毎年出題されるので
試験で会社法を視野に入れる場合は

商法で1問 会社法の会社設立で1問


の合わせて2問を得点のノルマにすると
良いでしょう。

 

そして勉強を進める上で重要なのは

問題に出来る限り早く触れ、
アウトプット中心で進める。

という事です。

 

最初に触れた様に、この科目は馴染みが
薄く条文数も多い為、テキストを
読み進めてもなかなか進まない為
やる気が続かなくなりがちです。

 

その為、ある程度テキストを読んだ後は
早めに問題を見て試験での問われ方や
引っ掛かり易い論点を把握した上で
その箇所に絞ってテキストを読み進めた
方が効率良く勉強を進められます。

私が勉強で使用したテキストはこちら。

まとめ

この記事では主に

  • 会社法は捨てるか勉強するかを早めに決める
  • 勉強する時は商法と会社法の頻出箇所を中心に
  • 試験での得点は商法1問・会社法1問をノルマに
  • 勉強を進める時はアウトプットを中心に

という事を書かせて頂きました。

 

会社法は他の科目との兼ね合いを意識しながら
上手に向き合う事が重要です。
次の記事では、ある意味この試験の一番の
高い「壁」となり得る一般知識について
書いて行こうと思います。
ここまでお読み頂き有難うございました。

 

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