各種資格について ある男の雑文

管理人の私が勉強して合格した資格について、試験の概要や試験勉強に使用した教材、実践した勉強法などについて綴っています。同じように資格試験に興味を持っている方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

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行政書士 民法の勉強法。暗記ではなく理解を深める事が大事。

はじめに

行政書士試験での民法は、行政法に次いで配点が
高く、この2科目での高得点確保は合格の為に
必須ですが、暗記メインの行政法とは違い

知識を一つ一つ理解して落とし込んだ上で
試験の問題文に出てくる事例一つ一つに
当てはめて考えられる様になる事が必要です。

 

この点は宅建の権利関係と同じですが、
宅建の問題は4択なのに対し行政書士
問題は5択、また事例も長文で難しく
なる為、より深い理解が必要です。

ここでは、そんな民法の試験での
概要や勉強法について解説していきます。

 

試験での出題概要・問題の取り組み方

民法の試験でよく出る分野は

  • 意思表示
  • 代理
  • 物権各論
  • 債権、契約
  • 親族、相続、遺言

近年は主にこういった分野です。

  2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
問題27 公序良俗
強行法規
時効の援用 制限行為
能力者
意思表示  
問題28 契約の附款 代理 物権全般 失踪宣告等  
問題29 所有権移転 物権変動 根抵当権 物権的
請求権
 
問題30 抵当権 相隣関係 選択債権 留置権  
問題31 弁済 質権 債務引受 債務不履行  
問題32  使用貸借
・賃貸借
賃貸借 同時履行
の抗弁権
債権者
代位権
 
問題33 不法行為 委任・
事務管理
賃貸借 売買契約  
問題34 離婚 不法行為 契約 不法行為  
問題35 後見制度 姓名関係 特別養子 遺言・相続  
問題45 契約の解除 共有 詐欺 債権譲渡  
問題46 贈与契約 三者
為の契約
背信
悪意者
管理責任  

条文だけでなく判例からの出題も多く、
また過去問と同様の問題が出題される事も
少ない為、一つ一つの事項を理解して
問題ごとに応用して知識を使えるようになる
事が重要になります。

 

例えば、頻繁に登場する単語にある事情を
知っているか知らないかを表す「善意
悪意」と言うものがあり、更に知らない
ことに過失があるかどうかで「善意無過失
善意有過失」と分かれるのですが、
こういった単語は試験ではそのまま使われず

  • 知っていた
  • 知らないことに過失があった
  • 過失なく知らなかった

という様な文章で出てきます。

 

問題を解く際には、文章を見たらすぐに
出題分野が浮かぶ位に理解を深める必要が
ありますが、それでもどうしても分からない
問題は出るものです。

 

そんな時は

問題の中で一番守るべき人物は誰か

を考えてみて下さい。

民法弱い人を守る為に作られた法律の為、
問題文が理解出来なくてもそれを道しるべに
すれば解ける可能性は高くなります。

一見して分からなくても諦めずに取り組みましょう。

効果的な勉強法は?

勉強で重要なのは「条文と判例の理解」です。
しかし、民法の条文は1000条以上と膨大で、
文章も専門用語満載で非常に読み辛いので
そのまま読み進めると間違い無く
すぐに挫折してしまうでしょう。


まずはテキストを読み、該当箇所に当たったら
条文を引く、と言う具合に辞書代わりに利用すれば
時間が短縮でき、理解もスムーズになります。

 

また、これは私が実践した方法ですが、
判例集を読む時や過去問などを解く時には
該当ページに「条文〇条」と書いた付箋を貼ったり
何度も間違える問題に「条文〇条」と記入したりする
事ですぐに条文を見返すことが出来るようになり
スムーズに勉強を進められました。

宅建の権利関係の記事でも紹介しているこのテキスト。
説明の文末に「第〇条」と記述がありすぐに調べることが出来ます。

そして判例集で使用したのはこちら。
とにかく収録数が多く、頻出の物以外もカバー可能です。

 

ここで注意して欲しいのは

条文・判例のチェックにはスキマ時間を活用する

という事です。

 

条文も判例も難解な長文が続くため、
長時間読み続けようとしても集中力は
余り続きません。

 

「気が付いたら同じページをずっと眺めていた…」

 

なんて事にならない為に、5分10分程度の空き時間を
利用して重要個所をチェックする、という様に
決めた方が効率良い勉強に繋がるのです

 

まとめ

この記事では主に、

  • 行政書士試験の民放の出題内容
  • 民法の頻出分野や出題傾向
  • 民法の勉強の進め方、やってはいけない勉強法

などについて書かせて頂きました。

 

次の記事では、これらの法律の基本となる、
試験での配点は高くないけれど重要な
憲法について書いていこうと思います。
ここまで読んで頂き有難うございました。

 

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