【何よりも公式暗記】建設業経理士1級独学合格・財務分析の勉強法
出題概要
この科目は財務諸表や原価計算と違って
日商簿記1級の試験と重なる範囲はほぼありません。
貸借対照表や損益計算書の数値で色々な比率を
分析する科目で、試験では記述問題以外の
80点中65点を計算問題が占めます。
試験の紹介記事でも書きましたが、各設問の配点は
- 第1問 理論記述問題(20点)
- 第2問 理論穴埋め問題(15点)
- 第3問 財務諸表数字推定穴埋め問題(20点)
- 第4問 個別論点計算問題(15点)
- 第5問 財務諸表各指標計算問題・
論点穴埋め問題(30点)
となります。
効果的な勉強法
必然的に、合格点確保には計算問題で満点か
それに近い点数を取ることが必要ですが、その対策は
- テキストを1-2回通読する
- 過去問を解く
- 不正解の問題をピックアップして、テキストを読む
- 再び問題を解く
このサイクルを繰り返す事で、インプットから
アウトプットを繰り返す事になるので、効率良く
記憶の定着が狙えます。
「公式暗記にスキマ時間を有効に使いたい!」
なんて考えている方は単語帳に公式を書き出して
5分、10分の空き時間にパラパラ見る、
なんて方法もアリかもしれません。
また、マイナーな公式もこちらの記事に
記載しましたので、覚えておいて計算問題
満点を目指しましょう。
↓私が勉強に使ったテキスト&過去問集はこちら
財務諸表の記事でも書きましたが、
このテキストは1つのテーマのページ数が
2ページ程度で読み進め易いのが特徴です。
また、財務分析のテキストについては
単元開始時の1コマ漫画で比率ごとの
イメージが湧き易くなっています。
各問題の出題傾向・対策について
第1問 最近の出題傾向
第29回 | 第30回 | 第31回 | 第32回 | 第33回 |
各種分析 | 外部分析 | 対完成工事高分析 | 総合評価 | 成長性分析 |
財務諸表ほど範囲のバラツキは無く、各種比率の定義や
各分析の方法などを重点的に見ていくと(今の時点では)
効果的と思われます。
第2問 最近の出題傾向
第29回 | 第30回 | 第31回 | 第32回 | 第33回 |
財務健全性関連 | 建設業の特性 | 財務分析総合 正誤判定問題 |
生産性分析 | 資本回収点・ 損益分岐点 |
第2問の出題傾向は、各比率を詳しく説明した文章の穴埋め形式が
メインとなります。第31回で一度財務諸表の第3問の様な文章の
正誤判定問題が出題されましたが、今の所この説明文の穴埋め
形式は今後も変わらないと思われます。
第3問の出題形式・解き方
第3問は毎回出題形式が同じで、貸借対照表と
損益計算書の各数値を「関連データ」として
記載された各比率の数字をヒントに計算して
穴埋めしていく形式です。
第4問の出題形式・解き方
第4問も、毎回出題形式に大きな違いはなく、
損益計算書から各種比率を計算する問題が
出題される形式です。
第5問 出題形式と解き方
第5問も毎回出題形式は同様で、財務諸表の
各数値から求められた数値を計算し、
記載された文章の穴埋めもしていくと言う
第2問と第3問が合わさったような形式です。
各問題との向き合い方
試験本番では、問題を解く順番も時間内に
解き切れるかに大きく関係します。
財務分析は計算問題がメインに出題されると
言う事もあり、個人的なお勧めの順番は
第5問→第3問→第4問→第2問→第1問
となります。
第5問は単純な計算問題と理論問題が少し出ますが、
計算問題の量が多いため後半に持ち越すとケアレス
ミスの可能性も高くなります。
(一番可能性が高いのは、小数点の端数処理です)
そこで試験開始時で集中力が高い状態のうちに、
脳のウォーミングアップも兼ねて一番最初に
片づけてしまうのです。
次に脳が暖まった状態でまだ集中力が
高い状態のうちに計算問題の中では複雑な
パズル形式の第3問を片付け、その勢いで
第4問も一気に解ききってしまうのが一番
良い流れだと思います。
そして、計算問題、大目に時間を残した状態で
落ち着いて理論問題を解きます。
最後の記述問題でも、仮に全く欠けない問題に
当たってしまっても問題文から単語を抜き出し
繋ぎ合わせてある程度の長さの文章を書く様に
努めましょう。
まとめ
では、最後に上記の中のポイントをまとめると、
- 計算問題対策の為、公式暗記に専念する
- 理論問題対策に特化した勉強はあまりしない
- 試験では、記述問題の白紙提出は極力避ける
以上になります。
とにかく、計算問題を取りこぼさず、確実に合格点を
確保しましょう。
ここまでお読み頂き有難うございました。
建設業経理士1級の記事一覧はこちら
※追記 直前期の勉強について
とにかく過去問の計算問題を
何回転も解き、計算スピードを
上げることに専念して下さい。
特に第3問は、鍵となる数値を見つけて
そこから1つ比率を求め、その後芋づる式に
他の比率を求めていく形式なので、
その「鍵となる数字」を素早く見つけて
素早く解く練習を重ねましょう。
また、第5問の小数点の端数処理に
しても「第3位以下を四捨五入」が
ずっと続いた後に突然「小数点以下は
切り捨て」という問題が出たりするので、
問題文の指示をよく読む練習も
重ねておいた方が良いでしょう。