各種資格について ある男の雑文

管理人の私が勉強して合格した資格について、試験の概要や試験勉強に使用した教材、実践した勉強法などについて綴っています。同じように資格試験に興味を持っている方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

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【計算問題が最重要】建設業経理士1級独学合格・原価計算の勉強法

試験の概要・出題範囲

 先に紹介した財務諸表が「日商簿記1級」の
商業簿記と勉強範囲が重なるのに対し、
こちらはそれの工業簿記と範囲が重なります。

ただ、試験で出題される問題は財務諸表とは
違い計算問題が多く、記述問題以外の80点中
70点とこちらは財務分析と共通します。

 

試験の紹介記事でも書きましたが、各問題の

具体的な配点は

  • 第1問 理論記述問題(20点)
  • 第2問 理論穴埋め問題(10点)
  • 第3問・第4問 個別論点計算問題(14点・18点)
  • 第5問 完成原価報告書作成問題(38点)


となります。

↓私が勉強に使用したテキストはこちら

こちらは他の2科目と違い1単元当たりの
ページ数がやや多めです。
後半の原価管理や意思決定会計の分野は
テキストでイメージを掴んでから問題に
取り掛かるとより理解が深まると思われます。

問題の解き方・勉強法

第1問 最近の出題傾向

第29回 第30回 第31回 第32回 第33回
原価計算制度 原価計算
VE
実行予算の機能
内部利益率法
実際原価計算制度・
標準原価
事前原価・
予定配賦法

ここ最近は原価計算制度に関して詳しく記述する
問題が多くなっています。

 

第2問 最近の出題傾向

第29回 第30回 第31回 第32回 第33回
意思決定会計 原価計算の目的・
VEの内容
実行予算・
内部利益率法
各種間接費関係 品質コスト

 

第3問 最近の出題傾向

第29回 第30回 第31回 第32回 第33回
トータル・コスト 原価部門別計算 原価配賦差異 損料計算 原価部門別計算

 

第4問 最近の出題傾向

第29回 第30回 第31回 第32回 第33回
個別原価計算 経営意思決定 経営意思決定 経営意思決定 経営意思決定

 

この科目も財務分析と同じく計算問題で
満点近い点数が要求されますが、まずは
第5問を何度も解き出題パターンに
慣れることを優先しましょう。

 

この問題は難易度自体は高くありませんが
(日商簿記2級レベル?)、集計する数字が
多くそこでミスをして誤答を招きやすいのです。


だから問題を何度も解き数字の集計ミスを
無くす訓練をしておきましょう。

 

また、第3問・第4問の計算問題に関しては、

  • 第3問 仮説材料・建設機械の損料計算
  • 第4問 意思決定会計、個別・総合原価計算

各大問、この範囲を優先的に学習しましょう。

特に第4問に関しては最近難化傾向にあるので
場合によっては過去問だけでなく、日商簿記1級の
基本レベルの問題にも触れておくと良い対策に
なるでしょう。


(応用問題までは手を広げない事。難易度が
高すぎて却って非効率です)

 

残り10点分の理論問題に関しては、財務分析と
同じく計算問題対策の延長線上で解ける問題が
多いので、やはりそれらの対策に特化した
勉強時間は作らない方が賢明でしょう。


そして、問題を解く順番は、

第5問→第4問→第3問→第2問→第1問

が個人的には良いと思われます。


前述の通り、第5問は数字の集計ミスを
招きやすいので、一番最初に集中して解き
それを防ぎます。しかし、それでも最後に
5分程度の見直しの時間を取れる様にして下さい。

 

そして、第5問で集中して脳が暖まった流れで
計算問題を解き進め、最後に第2問をじっくり
しかし短時間で解きます。


そして他の2科目と同じように、記述問題の
白紙提出は絶対に避け何か文章らしい言葉でも
良いので、とにかくマス目を埋めましょう。

まとめ

以上の事をまとめると

  • 完成原価報告書問題は必ず最後に5分程度見直す
  • 第3問・第4問の対策では数多くの問題に触れる
  • 理論対策に特化した勉強時間はあまり設けない 
  • 記述問題の白紙提出は極力避ける

と言った所です。

 

財務分析と同じように計算問題をできるだけ
完璧にして合格点を確保しましょう。
ここまでお読み頂き有難うございました。


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