建設業経理士1級独学・記述問題の勉強法、過去問の活用法
建設業経理士の1級は、3科目とも第1問に2題の記述問題が
出題されることは科目ごとの記事でお話しました。
この問題はあらかじめ指定された事柄について200-300文字
前後の文章で答えるのですが、出題されるテーマについては
頻出のものは特に無く、また出題傾向も決まっていないため
出題分野を予想することはほぼ不可能と言えます。
だから「第1問は捨てて第2問-5問で満点の80点を取るべき」と
書かれているブログもよく見かけるのですが、以前の
財務諸表の記事でも述べたようにこの試験は時間が足りなく
なりがちで、終盤に焦った故の計算問題も出がちなので
記述問題を全く捨ててしまうのは非常にリスクが高いといえます。
ならば、記述問題に解答できるようになるべきですが、その為には
どんな勉強をすべきか。まずは文章を書く感覚を身に付ける為に
過去問の記述問題の模範解答の文章を丸写しでも良いので
どんどん書いて行きましょう。ここで文章を書く感覚を身に付けたら
次はテキストの各単元の重要論点と思われる所を推定して
文章を書き出していきます。ここでも最初はテキストの文章を
移すのみで良いですが、徐々に自分なりのアレンジなどを加えて
書いて行きましょう。そうして自分で考えて書く事で試験での
解答力も自ずと身について行くと思います。
ただ、合格点を確保するためにはそれ以外の計算問題を疎かには
出来ないので、そこで確実に点数を確保できるようになった後に
あらかじめ自分で書いて行く単元と1日何題、などのノルマを決めて
毎日短時間で良いので書いて行き、それを通じて文章力の向上と
知識の定着を図るのが効率の良い方法かなと自分は考えています。
まずは過去問の文章の模写で「記述問題を解答する」事に慣れましょう。
そしてテキストの各項目の文章を「自分の文章」で書けるようになりましょう。